SECTION 01
世界のワイン地図を俯瞰する
ワインは、冷涼な気候から温暖な気候まで、世界中のさまざまな地域でつくられています。気候によって、ブドウの育ち方や味わいの特徴が大きく変わります。
近年は温暖化の影響で、従来は冷涼すぎた地域でもワインづくりが可能になり、新しい産地が生まれています。一方で、伝統的な産地では、気候変動への対応も重要な課題となっています。
SECTION 02
オールド・ワールド(ヨーロッパの伝統産地)
オールド・ワールドは、長い歴史を持つヨーロッパの伝統産地です。地域ごとの個性を大切にし、食事との調和を重視するスタイルが特徴です。テロワール(土地の個性)が味わいに強く反映されるため、産地名や等級制度が重要視されます。
フランス
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなど、世界に名だたる産地を擁するワイン大国。AOC制度により、産地ごとの個性が守られています。
イタリア
多様な気候と地形、豊富な在来品種が特徴。トスカーナ、ピエモンテ、ヴェネトなど、地方ごとに異なる個性があります。
スペイン
リオハ、カタルーニャ、ラ・マンチャなど、多様な産地があります。長期熟成の伝統と、新しいスタイルの両方が楽しめます。
ドイツ
冷涼な気候を活かした白ワインが有名。リースリングを中心に、繊細でミネラル感のあるワインが特徴です。
SECTION 03
ニュー・ワールド(新しい産地)
ニュー・ワールドは、比較的新しくワインづくりが始まった産地です。果実味が豊かで分かりやすい味わいが多く、品種名で選びやすいのが特徴です。技術革新と柔軟な発想で、高品質なワインを生み出しています。
アメリカ(カリフォルニアなど)
ナパ・バレー、ソノマなど、世界的に評価の高い産地があります。カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネが有名です。
チリ
アンデス山脈と太平洋に挟まれた理想的な気候。コストパフォーマンスに優れたワインが多く、日本でも人気です。
アルゼンチン
標高の高い産地が多く、昼夜の寒暖差が大きい環境が特徴。マルベックが代表的な品種です。
南アフリカ
ピノタージュやシュナン・ブランなど、独自の品種とスタイルがあります。近年、品質が向上しています。
オーストラリア・ニュージーランド
オーストラリアはシラーズ、ニュージーランドはソーヴィニヨン・ブランが有名。クリーンでフレッシュな味わいが特徴です。
SECTION 04
フランスの主なワイン産地
フランスは、世界で最も有名なワイン産地を数多く擁する国です。AOC(原産地呼称統制)制度により、産地ごとの個性と品質が守られています。テロワール(土地の個性)を重視し、ブドウ品種よりも産地が重視される傾向があります。
ボルドー
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのブレンドが主流。左岸と右岸で異なる個性があります。
ブルゴーニュ
ピノ・ノワールとシャルドネの単一品種ワイン。畑ごとの個性が細かく分類されています。
シャンパーニュ
世界に名高いスパークリングワインの産地。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが使用されます。
ローヌ
シラーとグルナッシュが中心。北ローヌはエレガント、南ローヌは力強い味わいが特徴です。
アルザス
ドイツとの国境に近い、白ワインの名産地。リースリングやゲヴュルツトラミネールが有名です。
ロワール
ソーヴィニヨン・ブランやシュナン・ブランなど、すっきりした白ワインが中心です。
ジュラ
独特なスタイルのワインが特徴。ヴァン・ジョーヌ(黄色ワイン)やヴァン・ド・パージュが有名です。
ラングドック
フランス最大のワイン産地。伝統的なスタイルと新しいスタイルが共存しています。
プロヴァンス
ロゼワインの産地として有名。温暖な気候を活かした、フルーティーで軽やかなワインが特徴です。
SECTION 05
日本のワイン産地
日本のワインは、和食との相性の良さと、繊細な味わいが特徴です。近年、品質が大幅に向上し、世界でも評価されるワインが生まれています。気候や土壌の多様性を活かし、各地域で個性的なワインがつくられています。
山梨
日本最大のワイン産地。甲州種を中心に、繊細でミネラル感のある白ワインが有名です。
長野
標高が高く、昼夜の寒暖差が大きい環境。シャルドネやメルローなど、多様な品種が栽培されています。
北海道
冷涼な気候を活かした、すっきりした白ワインが中心。ピノ・ノワールも注目されています。
山形
デラウェアやナイアガラなど、日本固有の品種を使ったワインが特徴です。
その他の産地として、大阪、熊本、島根、大分などでもワインづくりが行われています。各地域の気候や風土を活かした、個性的なワインが生まれています。
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